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 交通事故に関する損害賠償、自動車保険・自賠責保険、医療などに関連する用語の説明をしています。

 

「き」で始まる用語  

 用  語

読み方

英 語

既右折 きうせつ   
既往症 きおうしょう previous disease, previous illness
記憶 きおく memory
気胸 ききょう pneumothorax

器質的損傷

きしつてきそんしょう

organic damage
ギプス ぎぷす cast
ギプスシーネ ぎぷすしーね plaster slab
ギプスシャーレ ぎぷすしゃーれ plaster shell
記銘 きめい memorization

記名被保険者 

きめいひほけんしゃ

name insured

休業損害

きゅうぎょうそんがい

compensation for absence from work

急性・亜急性・慢性

きゅうせい・あきゅうせい・まんせい

acute/subacute/chronic

求償権

きゅうしょうけん 

right to obtain reimbursement

共同不法行為 

きょうどうふほうこうい

joint tort

筋萎縮

きんいしゅく 

muscle atrophy, amyotrophy

筋電図

きんでんず

electromyogramEMG

筋力低下

きんりょくていか

loss of muscle strength,

muscle weakness

筋紡錘 きんぼうすい muscle spindle

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◇交通事故・保険用語集 

休業損害(きゅうぎょうそんがい、compensation for absence from work)

 休業損害とは、事故で怪我をして、その怪我の治癒または症状固定までの間に被害者に生じた収入減(経済的利益の喪失)をいいます。

 

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 ◇傷害による損害(積極損害、休業損害、慰謝料)

求償権(きゅうしょうけん、righit to obtain reimbursement) 

 求償権とは、弁済をした者が、他人に対して、その返還または弁済を求める権利をいいます。

 例えば、加害者の行為によって損害賠償義務を負った労災保険が、加害者やその加入する損害保険会社に対して弁済を求める場合が挙げられます(第三者行為災害)。 

共同不法行為(きょうどうふほうこうい、joint tort)

 共同不法行為とは、下記のいずれかの場合に、生じた損害について連帯して賠償責任を負うことをいいます。

 ①数人の者が共同の不法行為によって他人に損害を加えたとき

 ②共同行為者のうち誰が損害を加えたか明らかではないとき

 ③教唆(きょうさ)、または、幇助(ほうじょ)したとき

 

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 ◇交通事故の損害賠償責任

記名被保険者(きめいひほけんしゃ)

 記名被保険者とは、被保険者のうち中心的な保護を受ける者をいいます。

 

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 ◇自動車保険のしくみ

器質的損傷(きしつてきそんしょう、organic damage

 器質的損傷とは、身体の組織そのものに生じた損傷のことをいいます。

 

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◇後遺障害等級認定のポイント

◇交通外傷の基礎知識

急性・亜急性・慢性(きゅうせい・あきゅうせい・まんせい、acute・subacute・chronic)

 急性とは、「急激に症状が発生する(始まる)」ということで、症状が急速に悪化し、短い症状改善期間の後、急速に治るという意味が含まれています。

 亜急性とは、急性と慢性の中間に位置し、最も増悪した状態から脱したものの、急速に回復せず、症状が継続する経過・状況をいいます。

 慢性とは、「長期間症状が持続する」ということです。急激な症状の変化が少なく、知らず知らずのうちに症状が進行増悪した状況をいいます。

 なお、急性、慢性の定義や期間区分は傷病名などにより異なることがあります。

 

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◇交通外傷の基礎知識

筋萎縮(きんいしゅく,muscle atrophy

 筋萎縮とは、の容積が小さくなることをいい、通常は筋力低下を伴います。

 萎縮には線維径が細くなる場合と線維数が減少する場合があります。数の減少は再生によりある程度補われるため、線維径が細くなる場合が臨床の中心とされています。

 萎縮を起こす原因として、神経原性(脊髄前角細胞末梢神経の障害)と筋原性(筋肉の障害)の2つが挙げれられます。このほか、長期間筋肉を使わない廃用による筋萎縮もあります。

 

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◇椎間板ヘルニア等による神経根症の基礎知識

◇上肢の神経麻痺(橈骨神経麻痺、正中神経麻痺、尺骨神経麻痺)の基礎知識

筋電図(きんでんず、electromyogramEMG

 筋電図とは、筋肉と神経の機能を把握するために行う検査で、筋肉、特に骨格筋の興奮(活動電位)を記録する検査をいいます。

 臨床医学では主に針電極が用いられています(針筋電図)。針筋電図では、針電極の刺入時、安静時、軽度収縮時、最大収縮時の4つの状態を記録して評価されます。

 

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筋力低下(きんりょくていか、muscle weakness

 筋力低下には、筋肉それ自体または神経筋接合部(体性運動神経線維の終末と骨格筋の筋線維との間のシナプス)での障害により生じる筋原性の筋力低下と、主に脊髄前角細胞や前根などの下位運動ニューロンの障害により生じる神経原性の筋力低下があります。

 低下している筋肉が体幹近くにある近位型の筋力低下は筋原性、末梢にある遠位型の筋力低下は神経原性とされています。

筋原性 神経原性
筋肉または神経筋接合部の障害 下位運動ニューロンの障害
体幹近くで生じる(近位型) 末梢で生じる(遠位型)

義肢装具士(ぎしそうぐし、PO;prosthetist and orthotist

 義肢装具士とは、厚生労働大臣の免許を受けて、医師の指示のもと、義肢・装具の装着部位の採型、義肢・装具の製作、身体への適合を行うことを業とする者をいいます。

 義肢装具士法に免許、試験、業務等について定められています。

 

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  ◇装具(体幹装具・コルセット・上肢装具・下肢装具)の基礎知識

「気導」と「骨導」の用語の意味

気導(きどう、air conduction)、骨導(こつどう、bone conduction)

 気導とは、音が外耳道の空気を通して内耳に伝えられること言います。骨導とは、音が頭蓋骨を通して内耳に伝えられることを言います。

 聴覚に障害が起こった場合、気導聴力が悪化しますが、その際に骨導聴力も同時に悪化した場合には感音難聴、骨導聴力は悪化しない場合には伝音難聴と鑑別されます。

 感音難聴は内耳、聴神経、脳の聴覚中枢に問題があり、伝音難聴は外耳や中耳に問題があり、音の伝わりにくくなっています。

 

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 ◇難聴・耳鳴りの基礎知識

 ◇耳(外耳・中耳・内耳)の構造

「気胸」の用語の意味

気胸(ききょう、pneumothorax)

 気胸とは、肺に穴があき、空気が漏れて胸の中にたまってしまい、肺が小さくしぼんだ状態をいいます。症状は、せき、胸痛、呼吸困難があります。

 気胸の種類として、自然気胸、外傷による気胸などがあります。

 治療法として、経過観察(安静にして穴が塞がるのを待つ)、胸腔ドレーン(管を入れて胸の中に漏れた空気を抜く)、手術などがあります。

 

【参考ホームページ】

◇東京慈恵会医科大学附属柏病院ホームページ

◇大阪医科大学ホームページ

「記憶」の用語の意味

記憶(きおく、memory)

 記憶とは一般に、過去に取り込んだ情報の利用を可能にする精神機能をいいます。

 記憶の過程は、脳への情報の①取り込み・登録(記銘)→②保持(把持)→③再生の3段階あります。

 記憶は、下記のように分類されます。

  ○短期記憶と長期記憶…貯蔵形態による分類

  ○即時記憶、近時記憶、遠隔記憶…登録(記銘)から再生までの保持時間による分類

  ○宣言記憶(さらに意味記憶とエピソード記憶に分類)と非宣言記憶(手続記憶)…保持される情報のタイプによる分類

  ○上記のほかに、作業記憶(ワーキングメモリ)、展望記憶など

 

【関連情報】

◇労災保険の高次脳機能障害の認定基準

◇脳損傷による麻痺(身体性機能障害)の後遺障害等級

◇びまん性軸索損傷の基礎知識

◇脳挫傷の基礎知識

◇急性硬膜外血腫の基礎知識

◇急性硬膜下血腫の基礎知識

◇慢性硬膜下血腫の基礎知識

◇外傷性くも膜下出血の基礎知識

◇外傷性てんかんの基礎知識

 

「ギプス」の用語の意味

ギプス(ぎぷす、cast)

 ギプスとは、もともと石膏のことで、患部の固定・安静のため最もよく用いられるものです。

 ギプスの材料には、①石膏を塗ったギプス包帯、②ガラス繊維やポリエステル繊維をポリウレタン樹脂加工したプラスチックギプス包帯などがありますが、小児は①、小児以外は②が一般に使用されています。

 ギプスの種類には、目的や形状により、有窓ギプス、架橋ギプス、歩行ギプス包帯、免荷ギプス包帯、ギプス副子(ギプスシーネギプスシャーレ)などがあります。

 

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◇骨折の基礎知識

◇関節の外傷(捻挫、脱臼等)の基礎知識

「強迫」の用語の意味

強迫(きょうはく, obsession)

 強迫とは、その考えが、不合理でばかばかしいと自覚しているにもかかわらず、自分の意志に反して出現し、頭から離れず、無理に抑え込もうとすると強い不安が出現するものをいいます。ドアの鍵を何回も確認してしまう、などがあります。

 

「恐怖(症)」の用語の意味

恐怖(症)(きょうふ(しょう), phobia) 

 恐怖(症)とは、強迫思考に似ていますが、強い不安や恐怖に結びついている点に違いがあります。広場恐怖、閉所恐怖、尖端恐怖などがあります。

 

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◇うつ等の精神症状(非器質性精神障害)の後遺障害等級認定のポイント

◇急性ストレス反応の基礎知識

◇PTSD(心的外傷後ストレス障害)の基礎知識

◇精神障害者保健福祉手帳の基礎知識

「ギプスシーネ」の用語の意味

ギプスシーネ(ぎぷすしーね、plaster slab)

 ギプスシーネとは、ギプス包帯やプラスチック包帯などを必要な大きさに折り重ねたものを、患肢にあてて硬化させたものをいいます。

 

「ギプスシャーレ」の用語の意味

ギプスシャーレ(ぎぷすしゃーれ、plaster shell)

 ギプスシャーレとは、プラスチックギプス包帯を患肢に巻いてモールド(形を整える)し、硬化した後に半切りし、下綿やストッキネットでカバーして作成するものをいいます。

 

クローヌス(くろーぬす、clonus)

 クローヌスとは、筋肉を急速に他動で伸展した後に起こる、持続的でリズミカルな筋肉の収縮を言い、錐体路の障害が考えられます。

 膝クローヌスと足クローヌスが代表的です。

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「屈曲・伸展」の用語の意味

屈曲(くっきょく、flexion)、伸展(しんてん、extension)

 屈曲とは関節を曲げる動きをいい、伸展とは関節を伸ばす動きをいいます。

 各部位ごとの具体的な動きは、下記のとおりです。

  屈曲 伸展
前方に曲げる動き 後方に曲げる動き
前方に上げる動き 後方に上げる動き
手首、手指 手のひらの方に曲げる動き 手の甲の方に曲げる動き
足首、足指 足底の方に曲げる動き 足背の方に曲げる動き

「筋紡錘」の用語の意味

筋紡錘(きんぼうすい、muscle spindle)

 筋紡錘は、筋肉における感覚受容器で、感覚神経の終末目的器官です。筋肉が引き伸ばされると筋紡錘も伸ばされて受容器電位が発生し、さらに感覚神経に活動電位を発生させます。 これにより筋肉の緊張の調整を適切に行うことができます。

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「腱反射」の用語の意味

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