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 交通事故によって椎間板ヘルニアそのものが生じることはあまり多くありませんが、交通事故をきっかけに、もとからあった椎間板ヘルニアによって症状が現れることはそれほど珍しいことではありません。

  ここでは頚椎椎間板の構造と働き、頚椎椎間板ヘルニアの症状、後遺障害等級との関係等について記載しています。

 

  1.頚椎椎間板の構造と働き

  の骨は、「頚椎」という7つの骨が重なって形成されています。椎間板はこの骨と骨との間にあって(ただし、環椎(第1頚椎)と軸椎(第2頚椎)の間に椎間板はありません)、が前後、左右に動いても上下の骨がずれないように、またクッションのような役割を果たしながら連結しています。  

 椎間板は、中心にゼラチン状の組織(髄核)があり、髄核の周囲を線維性の組織(線維輪)が年輪のように取り囲んでいます。髄核は水分を多く含むゲル状の物質でできており、線維輪は丈夫なコラーゲン線維からなる帯状のシートが何枚も重なった構造になっています。

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2.椎間板ヘルニアとは

  椎間板ヘルニアは、加齢や外力によって線維輪がいたみ亀裂が入って、そこから中の髄核が飛び出すことをいいます。

  加齢による場合とは、髄核の水分が減少することで、それを取り囲む線維輪に負担がかかり、亀裂が入るというものです。

 この現象は頚椎がよく動く部位ほど生じる割合が高いといわれており、第5頚椎と第6頚椎、第6頚椎と第7頚椎、第4頚椎と第5頚椎のそれぞれの間がこれに該当します。

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3.頚椎椎間板ヘルニアの症状

  髄核が飛び出して、神経根もしくは脊髄、またはその両方を圧迫すると、さまざまな症状が現れます(無症状の場合もあります)。

  神経根が圧迫された場合には、障害された神経根が支配する領域に痛み、筋力低下、知覚障害等が現れます。

神経根(高位) 痛み 知覚障害・指のしびれ 腱反射低下 筋力低下
C5(C4-5間) 頸部:肩甲上部上肢:なし/外側 なし 上腕二頭筋 三角筋
C6(C5-6間) 頸部:肩甲上部上肢:外側 母指 上腕二頭筋 上腕二頭筋
C7(C6-7間) 頸部:肩甲間部上肢:後側 示指/中指 上腕三頭筋 上腕三頭筋
C8(C7-T1間) 頸部:肩甲間部上肢:内側 小指 上腕三頭筋 手内筋

  

 脊髄が圧迫された場合には、上肢の筋力低下や知覚障害のほか、歩行障害や排尿便の障害などさまざまな障害が現れることがあります。

  椎間板ヘルニアの有無や場所(高位)は、基本的には、MRIという画像によって判断されます。

 

4.後遺障害等級との関係

  基本的には、脊髄症状の場合には9級以上の等級が、神経根症状の場合には12級の等級が認定されます。

 

【参考ホームページ】

◇日本整形外科学会

◇日本脊椎脊髄病学会 

【関連ページ】

◇むち打ち等による痛み・しびれ(軽度神経症状)の後遺障害等級認定のポイント

◇脊髄の障害の後遺障害等級認定のポイント

◇しびれの症状と後遺障害等級認定 

◇むち打ち症(頚椎捻挫)の基礎知識

◇頚椎の経年性変化(加齢変化)の基礎知識

◇椎間板ヘルニア等による神経根症の基礎知識

◇むち打ち症(頚椎捻挫)が長期化する要因について

◇むち打ち症(頚椎捻挫)治療時の医師のやりとりのポイント

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