最近のむち打ち症(頚椎捻挫)の後遺障害認定の傾向

 むち打ち症(頚椎捻挫)の後遺障害認定は、最近やや厳しくなっている印象があります。少し前でしたら最初の請求で後遺障害14級と認められていた症状の方が、後遺障害として認定されず、後遺障害12級に該当しそうな症状・所見のある方が、ようやく最初の請求で後遺障害14級に認定されている印象があります。

 このため、むち打ち症の症状でお困りの方で後遺障害請求を考えていらっしゃる方は、最初の請求で後遺障害が認定されなかったときに備えて、異議申し立てを行うかどうかなどのご対応についても、考えておかれた方が無難に思います。

 むち打ち症の後遺障害14級と後遺障害非該当の違いは、後遺障害の認定基準上も明確ではありませんが、主に事故状況、物損状況、治療機関、治療期間、治療内容、通院状況、画像所見、神経学的所見、診断書の記載内容等から総合的に判断されていると思います。

 むち打ち症の症状の内容や程度には、被害者の方によってとても大きな違いがあると思いますが、医師の指導に基づいてきちんと治療を受けてきたにもかかわらず痛み・しびれなど一定の症状が残ってしまい、後遺障害の請求をした場合には、基本的には後遺障害14級に認定されなかったときでも一応後遺障害として認め、症状の内容・程度、医師の所見等に応じた賠償(例えば労働能力喪失率5%未満でも認める、一定額を支払う、等)を受けられるようにすることが、できれば望ましいと思います。 

 しかし、現在の制度では後遺障害14級と認められるかどうかで賠償額も大きく変わってきますので、むち打ち症の症状のためお困りで後遺障害認定を希望されている方は、最初の後遺障害請求の段階から慎重な対応が必要になってくると思います。

 

(平成26年2月12日作成)

 

 

 

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