下腿骨骨折(脛・腓骨骨折)の基礎知識

 交通事故では足(下腿)に直接の外力を受けるなどして、脛骨、腓骨を骨折してしまい、場合によっては、偽関節等の後遺障害が残ってしまうことがあります。

 ここでは下腿骨骨折(脛・腓骨骨折)の概要、後遺障害等級との関係などについて記載しています。

 

1.下腿骨骨折(脛・腓骨骨折)の概要

 下腿骨は外力にさらされる部位のため、直達外力による場合が多く、開放骨折になりやすいといわれています。

 直達外力では、脛骨と腓骨の両方の骨が同じ高さで横骨折か斜骨折を起こし、下腿骨中・下1/3部で骨折を起こしやすいとされています。そしてこの部位は、血流が悪く、骨癒合が不良のため、偽関節をつくりやすいとのことです。

  

 ◇脛骨の図・説明(weblio辞書) 

 ◇腓骨の図・説明(weblio辞書) 

 

2.下腿骨骨折(脛・腓骨骨折)の治療

 下腿骨骨折の治療は、転位の小さいものは保存療法(徒手整復とギプス固定)がとられますが、転位が大きいものや同じ骨が2ヶ所で折れた場合などには、脛骨にキュンチャー髄内釘などの内固定材を用いる手術療法がとられます。

 手術後1〜3週間でギプスを取って松葉杖歩行を行い、筋力増強訓練や荷重歩行などを開始し、2〜3ヶ月で松葉杖をとるようにするとされています。

    

3.後遺障害等級との関係

 下腿骨骨折後に、偽関節などの一定の変形障害が残った場合には、12級以上の等級が認定されます。

 変形障害が認められない場合でも、痛みなどの症状が残った場合には、12級もしくは14級の等級が認定されることがあります。    

  

 ◇下肢の欠損障害・機能障害の後遺障害等級

 ◇下肢の変形障害の後遺障害等級

 ◇下肢の短縮障害の後遺障害等級

  

  

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