後遺障害(後遺症)の請求もれについて

 ご相談をうかがっているときに、最初の後遺障害(後遺症)の請求の際に本来請求したほうがよいと思われる傷害について請求していないことが見られることがあります。

 これは事故によりさまざまな症状があらわれやすい、比較的高齢の方や大きな傷害を受けた方に見られるように思われます。

 例えば、被害者の方が高齢の場合には、交通事故を契機に多くの症状があらわれることがあります。

  しかし、病院側は一般にすべての症状が事故と関係あるとは限らないというスタンスをとってくることがありますので、被害者の方は骨折など明らかに外傷による傷害に対する治療のみを受けて、そのほかの症状については必ずしも十分な治療を受けていないこともあります。

  その場合、そのほかの症状については後遺障害の請求をする際にもれてしまいます。高齢の方の後遺障害等級認定はとても難しいこともありますが、事故前は特に目立たなかったものが事故後明らかに悪化したときには、治療を受けて、それでも症状が残ってしまったら、まずは後遺障害の請求をすることをおすすめします。 

  また、事故で大きな傷害を受けた場合もさまざまな症状があらわれますが、すべての症状について後遺障害診断書が作成されていない場合もあります。

   後遺障害の等級認定では、基本的には後遺障害診断書の記載内容に対して判断を行いますので、後遺障害診断書の提出がなければ、症状が残っていたとしても、等級評価の対象にはならないことになってしまいます。 

  このように、残っている症状が事故による影響と考えられる場合には、すべての症状について担当医師に後遺障害診断書を作成してもらって請求することが大切になります。 

 

 

 

 

【関連ページ】

 ◇損害保険料率算出機構とは

 ◇後遺障害等級認定のポイント

 ◇治療先と後遺障害等級認定

【関連情報・コラム】 

 ◇後遺障害等級認定業務の概要

 ◇後遺障害の等級認定に対する異議申立について

 ◇後遺障害診断書の作成依頼のポイント

 ◇自動車保険金請求と等級ダウン・等級据え置きについて

 ◇交通事故後の関節可動域制限(関節機能障害)の留意点について