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眼の外傷の基礎知識

 交通事故では眼を受傷してしまい、視力障害調節機能障害運動障害(複視)視野障害などの後遺症(後遺障害)が残ってしまうことがあります。

 ここでは、眼の外傷の基礎的なことをまとめています。

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1.主な裂傷

受傷内容 特徴
眼瞼裂傷

・涙小管断裂を伴わない眼瞼裂傷は、大量出血を伴うことが多い

・しかし、適切に縫合すれば大きな問題を起こすことは少ない

涙小管断裂

・眼瞼裂傷に涙小管断裂を合併することあり

・受傷後1週間以内に適切な処置を行うと予後良好

結膜裂傷 ・縫合するだけで良く、軽微なものは保存的治療
角膜裂傷

・水晶体の損傷を伴うことが多く、この場合は角膜の縫合と外傷性白内障の処置が必要

・裂傷の部位によっては、角膜混濁や乱視による視力障害あり

強膜裂傷 ・異物が飛入している場合、眼内の感染症を併発することが多く、警戒必要・裂傷の部位によっては、虹彩、毛様体、硝子体、網膜の脱出を伴い、視機能の高度障害あり

 

2.主な鈍的外傷

受傷内容 特徴
前房出血

・少量の出血であれば自然に吸収されて大きな障害を起こさない

・大量に出血し続発緑内障を引き起こした場合、角膜染血を起こすこともあり、視力は低下

・前房出血の原因の多くは虹彩離断。同時に隅角離開を伴うのが一般的

・隅角離開を伴う場合、続発緑内障を発症することあり

外傷性白内障

・穿孔性角膜外傷に伴うことが多いが、鈍的外傷にも併発

・老人性白内障と異なり、後嚢破損やチン小帯断裂を伴うことも多い

水晶体亜脱臼

・外傷でチン小帯が断裂し、水晶体が偏位した状態

・白内障があればもちろん、透明な水晶体でも視力低下をきたすことあり。

・水晶体摘出手術が必要

網膜振盪症

・鈍的外傷により発生する、後極部の網膜の浮腫性混濁

・多くの場合は経過観察だが、黄斑部に及ぶと視力低下ありうる

・網膜振盪の程度が強い場合、網膜に裂孔をきたすことあり、注意が必要

外傷性黄斑円孔

・鈍的外傷により黄斑部に外傷性黄斑円孔を生じることあり

・自然閉鎖する傾向が強いが、通常6ヶ月以内に閉鎖しない場合は、硝子体手術の適応

眼窩底骨折

・眼部に強い打撲を受けることで、眼窩内圧が一過性に上昇し、発生することあり

・眼窩壁の薄い下方の頻度が高く、眼窩結合織が骨折部位に落ち込むことで、上方視が障害され、複視の訴えあり

・診断は、エックス線撮影、CT検査が有用。牽引試験で機械的な眼球運動障害を確認することも必要

・落ち込んだ眼窩内容物を整復し、場合によっては眼窩底欠損部に骨片を移植したり、プラスチックで補強する治療法

視神経管骨折

・眼窩外上縁の眉毛部の打撲で発症が多い

・骨折による視神経の圧迫のみならず、浮腫や出血により視神経管内で視神経が損傷される

 

3.主な救急疾患

受傷内容 特徴
網膜剥離

・視力障害、飛蚊症、光視症、視野欠損など様々な自覚症状が出現

・できるだけ早期に手術が必要

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