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 交通事故では、衝突時に膝を前から打ったときなどに大腿骨頭が寛骨臼から脱臼してしまい、股関節に可動域制限・痛み等の後遺症が残ってしまうことがあります。

 ここでは外傷性股関節脱臼の基礎知識を記載しています。

 

1.外傷性股関節脱臼の概要

 大腿骨頭が寛骨臼より逸脱して、股関節の生理的関係が失われた状態をさします。大腿骨頭が逸脱した方向により、前方脱臼、中心性脱臼、後方脱臼に分けられます。

 交通事故では膝を前から打って生じる後方脱臼が最も多いとされていますが、受傷肢位(座ったときの膝の向き)によっては中心性脱臼骨折を生じます。

 ◇股関節の図(weblio辞書)

 

2.外傷性股関節脱臼の症状

 後方脱臼では、股関節は屈曲・内転・内旋位をとり、下肢は短縮して見えます。股関節の自動運動は不能となり痛みのために伸びない状態となります。

 受傷時の合併症として、坐骨神経麻痺と膝関節後十字靭帯損傷を起こしていることがあります。

 

3.外傷性股関節脱臼の治療

 治療法として、徒手整復、大転子直達牽引法、観血的整復術が挙げられます。

 脱臼により血行不良が生じて大腿骨頭が阻血状態になるため、できるだけ早く整復し骨頭への血流を改善させることが大切とされています。

 脱臼後12時間以内に整復しなければ、高い確率で大腿骨頭壊死症になり、整復術後1年以内に発症することが多いとされています。壊死が生じた場合には、人工骨頭置換術、人工股関節置換術が必要になります。

 

4.後遺障害等級との関係

 股関節に一定の可動域制限が残ったとき、もしくは人工関節・人工骨頭を挿入置換したときには12級以上の等級が認定されます。一定の可動域制限などが残らなくても、痛みが残ったときには14級以上の等級が認定されることがあります。

 ◇下肢の欠損障害・機能障害の後遺障害等級

 

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