腰部脊柱管狭窄症の基礎知識

 交通事故では衝突や転倒などの衝撃により、足にしびれや痛みの症状があらわれてしまうことがあります。

 ここでは、腰部脊柱管狭窄症の基礎知識についてまとめています。

 

1.概要

 腰部脊柱管狭窄症とは、神経組織(馬尾神経根)と周囲組織(骨や軟部組織)との関係が、何らかの理由で破綻して脊柱管の狭窄化が引き起こされ、下肢に神経症状が起こった状態をいいます。

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2.症状

 姿勢を変える(前屈したり、しゃがみこむ)ことにより、下肢に出現した症状が速やかに消失して再び歩きはじめることができること−神経性間欠跛行−が特徴的な症状とされています。

 神経性間欠跛行は、馬尾型(会陰部を含む下肢のしびれを主症状とする多根性障害で痛みは訴えない)、神経根型(下肢痛を主訴とした単一神経根障害)、混合型(馬尾型と神経根型の合併)の3つに大別されます。

 

3.診断

 まず間欠跛行の存在、そして間欠跛行の再現による評価が診断のポイントとされています。

 画像診断では、MRI、CT、神経根造影・ブロックが有用とされています。

 

4.治療

 神経根型では自然緩解傾向があるため、保存療法が第一の治療法とされています。

 馬尾型では自然緩解傾向がみられないため、有効な保存療法は少なく、日常生活指導、薬物療法、腰部交感神経ブロックなどが組み合わされます。

 手術を選択する場合には、除圧術が基本とされています。

 

5.後遺障害等級との関係

 画像等により症状を裏付ける所見が客観的に認められる場合には、12級以上の等級が認定されます。

 

【参考ホームページ】

◇腰部脊柱管狭窄症の説明(日本整形外科学会)

【関連ページ】

◇脊髄の障害の等級認定のポイント

◇後遺障害等級認定のポイント

◇むち打ち症(頚椎捻挫)の基礎知識

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