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歯の基礎知識

1.歯の概要

(1)歯の組織

 歯は表面に見えている部分だけではなく、内部やあごの骨の中に埋まっている部分など、複雑な組織でできています。主な組織は次のとおりです。

・エナメル質:歯の表面を覆う体の中で最も硬い組織

・象牙質:エナメル質の内側にあるやや柔らかい層。虫歯がここに達すると痛みを感じやすくなります。

・歯髄:神経や血管が入っている中心部分。栄養を送る大切な役割があります。

・歯根:歯の根っこの部分。あごの骨の中に深く埋まって、歯全体を支えています。

 

(2)歯の本数と種類

 大人の歯(永久歯)は上下合わせて全部で28本あります(親知らずを4本含めると32本)。

 歯はその場所により、大きく「切歯」、「犬歯」、「臼歯」の3種類に分かれており、それぞれ役割が異なります。

・切歯(前歯):上下の前歯、中央から数えて1番目と2番目の歯をいいます。上下左右合わせて計8本あります。食べ物を噛み切る役割を持っています。

・犬歯(糸切り歯):前歯のすぐ隣、中央から数えて3番目の歯をいいます。上下左右合わせて計4本あります。食べ物を切り裂く役割を持っています。

・臼歯(奥歯):犬歯のさらに奥、中央から数えて4番目から7番目の歯をいいます。上下左右合わせて計16本あります。食べ物をすり潰す役割を持っています。

 

(3)歯の役割

 歯は単に食べ物を食べるだけではなく、次のような大切な役割があります。

・食べ物を細かく噛み砕く(咀嚼機能)

・正しい発音を助ける

・顔の形や見た目を保つ

 歯を失うとこれらの機能に大きな影響が出ます。

 

2.歯の治療の概要

 歯の治療法は、どれだけ歯が残っているか(欠損の大きさ)によって大きく3つの段階に分かれます。

(1)欠損が小さいとき(詰め物)

 歯を削る量が少ない場合は、削った部分を埋める治療が行われます。これらは歯をできるだけ削らず、自分の歯を多く残す治療です。

・レジン充填:歯科用プラスチックをその場で詰める方法

インレー:歯型をとって金属やセラミックで作る詰め物

 

(2)欠損が大きいとき(被せ物)

 虫歯が大きかったり、神経を抜いたりして歯が大きく失われた場合は、歯全体を覆う治療が行われます。歯全体を保護し、噛む力に耐えられる強度を回復します。

クラウン(被せ物):歯全体を覆う人工物。歯科用語では支台冠とも呼ばれます。

・必要に応じた処置:歯の内部にポスト(芯)を入れ、土台(コア)を作って補強してからクラウンをかぶせます。

 

(3)歯を失ったとき(補綴治療)

 抜歯などで完全に歯を失ってしまった場合は、人工の歯で補う補綴治療が行われます。

ブリッジ:失った歯の両隣の歯を削って橋をかける方法

・入れ歯(義歯):取り外し式の人工の歯。バネをかける対象の歯を鉤歯や支台歯と呼びます。

・インプラント:あごの骨に人工の歯根を埋め込む方法

 

3.歯の治療で使われる主な材料

 歯の治療で使われる主な材料は次のとおりです。

・金属(合金):強度が高く、主に奥歯の保険診療などで使用されます。

・陶材(セラミック):見た目が天然の歯に近く、汚れがつきにくいのが特徴です。

・レジン(樹脂):比較的安価で保険適用が多いです。

・ジルコニア:セラミックの一種で、高い強度と美しさを両立した最新の材料です。

 

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◇歯牙障害の後遺障害等級認定基準

 

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