被害者の方は飲食店で仕事中に転倒したため、手指を骨折し、右肩にも痛みが現れてしまい、労災で治療を続けてきましたが、症状固定となりました。ご自身で障害補償給付の請求をしたところ、手指の神経症状について14級、右肩の可動域制限・痛みについては因果関係が認められず後遺障害非該当とされました。この結果にご納得されず、ご相談をいただきました。審査請求の手続に進み、主治医の先生にもご協力いただいて意見書等を提出しましたが、結果は変更されませんでした。しかし、右肩の可動域制限等については労災としてまったく認められていないため、障害手当金が認定される可能性があることをお伝えし、年金事務所への請求手続に進みました。改めて主治医の先生に診断書の作成をお願いし、必要書類と併せて請求手続をしたところ、障害年金には該当しないとの結果でした。このため、情報開示請求をしていただき、認定理由をよく確認したうえで、不服申立手続を行ったところ、障害手当金の認定に変更され、ご納得いただき終了となりました。