〒165-0031 東京都中野区上鷺宮3-8-22 B303

営業時間
9:00~19:00
定休日
日・祝日
03-3970-7433

E-mail:jiko_soudan@yahoo.co.jp

「脳には妙なクセがある」を読んで

 脳研究者である池谷裕二氏の脳に関する本は興味深く、たまに読み返しますが、読むたびに気づきがあります。

 今回あらためて読んだ「脳には妙なクセがある」(新潮文庫)もいろいろな気づきがありました。特に印象に残ったところは、下記のとおりです。

○考えるだけならばイヌやサルでもできる。ヒトに固有な能力は、意味を問う疑問力。

○海外の研究では、笑顔に似た表情をつくると、ドーパミン系の神経活動が変化することを見いだしている。楽しいから笑顔を作るというより、笑顔を作ると楽しくなるという逆因果が私たちの脳にはある。

○近年の日本では、精神性を重んじる余り、身体の重要性をさらに疎かにする傾向がみられる。「健全な魂は健全な肉体に宿る」というユウェナリスの言葉にこそ、より生物学的な本質が潜んでいると感じる。「まずは形から」という言葉を大切にしたい。

○私たちの行動は80%以上はおきまりの習慣に従っている。意識上では極めて自由に行動しているつもりも、現実には本人でさえ自覚できないような行動のクセがあって、知らず知らずに活動パターンが常同化している。

○自由な意志とは何か。意志は脳から生まれるのでなく、周囲の環境と身体の状況で決まる。実験結果から、自由意志とは本人の錯覚にすぎず、実際の行動の大部分は環境や刺激によって、あるいは普段の習慣によって決まっているといえる。

○意識と無意識はしばしば乖離しており、無意識の自分こそが真の姿です。

○脳という自動判定装置が正しい反射をしてくれるか否かは、本人が過去にどれほどよい経験をしてきているかに依存している。「よく生きる」ことは「よい経験をする」ことで、そうすると「よい癖」がでる。

○「頭がよい」という表現には多義性があるが、頭のよさを「反射が的確であること」と解釈している。その場その場に応じて適切な行動ができること。適切な行動は、その場の環境と過去の経験とが融合されて形成される「反射」である。だから人の成長は「反射力を鍛える」という一点に集約される。反射を的確なものにするためには、よい経験をすることしかない。

○ヒトの心理作用の多くは身体性を下地としている。精神と身体は切り離して考えることはできない。心は脳にあるのではなく、身体や環境に散在する。
 

 楽しいから笑うのでなく、笑うと楽しくなるというお話しは興味深く、形から入ることも大切と感じました。また、精神と身体は切り離して考えることはできない、心理作用の多くは身体性が下地にあるとの説明について、身体や環境が心に及ぼす影響の大きさを感じました。

以上

(令和元年11月11日作成)

お問合せ・無料相談はこちら

お電話でのお問合せ・無料相談はこちら
03-3970-7433

営業時間:9:00~19:00
定休日:日・祝日

交通事故を中心に扱う社会保険労務士行政書士事務所です。
自賠責保険の有無責・後遺障害等級認定実務経験、損害保険会社での示談交渉・保険金支払の実務経験、開業後の長年のサポート経験を生かして、事故でお困りの方が適正な後遺障害等級認定を受けられるように全力でサポートいたします。

まずはお気軽にお問い合わせください。

対応エリア
いずれの業務も全国対応しております