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脳研究者である池谷裕二氏の脳に関する本は興味深く、たまに読み返しますが、読むたびに気づきがあります。
今回あらためて読んだ「脳には妙なクセがある」(新潮文庫)もいろいろな気づきがありました。特に印象に残ったところは、下記のとおりです。
○考えるだけならばイヌやサルでもできる。ヒトに固有な能力は、意味を問う疑問力。
○海外の研究では、笑顔に似た表情をつくると、ドーパミン系の神経活動が変化することを見いだしている。楽しいから笑顔を作るというより、笑顔を作ると楽しくなるという逆因果が私たちの脳にはある。
○近年の日本では、精神性を重んじる余り、身体の重要性をさらに疎かにする傾向がみられる。「健全な魂は健全な肉体に宿る」というユウェナリスの言葉にこそ、より生物学的な本質が潜んでいると感じる。「まずは形から」という言葉を大切にしたい。
○私たちの行動は80%以上はおきまりの習慣に従っている。意識上では極めて自由に行動しているつもりも、現実には本人でさえ自覚できないような行動のクセがあって、知らず知らずに活動パターンが常同化している。
○自由な意志とは何か。意志は脳から生まれるのでなく、周囲の環境と身体の状況で決まる。実験結果から、自由意志とは本人の錯覚にすぎず、実際の行動の大部分は環境や刺激によって、あるいは普段の習慣によって決まっているといえる。
○意識と無意識はしばしば乖離しており、無意識の自分こそが真の姿です。
○脳という自動判定装置が正しい反射をしてくれるか否かは、本人が過去にどれほどよい経験をしてきているかに依存している。「よく生きる」ことは「よい経験をする」ことで、そうすると「よい癖」がでる。
○「頭がよい」という表現には多義性があるが、頭のよさを「反射が的確であること」と解釈している。その場その場に応じて適切な行動ができること。適切な行動は、その場の環境と過去の経験とが融合されて形成される「反射」である。だから人の成長は「反射力を鍛える」という一点に集約される。反射を的確なものにするためには、よい経験をすることしかない。
○ヒトの心理作用の多くは身体性を下地としている。精神と身体は切り離して考えることはできない。心は脳にあるのではなく、身体や環境に散在する。
楽しいから笑うのでなく、笑うと楽しくなるというお話しは興味深く、形から入ることも大切と感じました。また、精神と身体は切り離して考えることはできない、心理作用の多くは身体性が下地にあるとの説明について、身体や環境が心に及ぼす影響の大きさを感じました。
以上
(令和元年11月11日作成)
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